米国は日本に代わって韓国を支配した国 インタビュー
韓青故国訪問団 私たち民族同士、力を合わせれば、やり遂げられないことはない
韓青の初めての故国訪問は盧武鉉政権時代の2003年。 その後、光復60年である2005年に大規模な故国訪問団が韓国を訪れた。
李俊一副委員長は、その時を振り返り「私たちは60年ぶりに名誉回復した。もういくら情勢が悪くなっても故国訪問が中断されることはないだろうと思った」と回想した。
しかし、これらの故国訪問は李明博、朴槿恵保守政権によって遮られた。それから12年を経てキャンドル革命が開いてくれた民族和解の道に従って2017年、再び故国を訪問した。
2015年には、ピョンヤンで開かれた光復70周年行事にも参加した韓青は「北韓」「南朝鮮」ではなく「ウリナラ」が故国とし、「私たち民族同士の精神を活かして、平和統一を成し遂げよう」と力説した。
遠く日本の地で故国のキャンドル抗争を見守り、「歴史の本や映画で見た革命の花火を実際の画面で接し、その感激と自負心は到底言葉では表現できない」と表した。
今回の故国訪問で米国大使館前8.15汎国民行動に参加した韓青は、「米国は日本に代わって韓国を支配した国」と言い切り、「日本では想像もできないことだ。特に米大使館前に1万人を越える人がデモをするとは。韓国の反米熱気は本当にすごい」と語った。
最近、朝米間の戦争危機と関連して「北が米国本土に到達するICBM発射実験に成功して、根本的な変化がおきた」としながら、「現在は米国が先制攻撃云々するが、最終的に北と対話するほかにない」と診断した。
次は、韓青故国訪問団との一問一答だ。
―在日韓国青年同盟はどんな団体か?
金承民:韓青は日本に住む韓国人青年たちの組織で「祖国の統一、世界平和、韓国社会の民主化、在日韓国人の権益保障」の4つの目標で活動しています。日常活動では統一マダン行事を通じて在日同胞社会で統一世論を高め、母国語と私たちの歴史を学んで民族の主体性を取り戻しています。
長期間故国を訪問できなかった。国家保安法のために
―12年ぶりの故国訪問の所感を述べてください。
李俊一:2003年に初めて訪問して、その成果で2005年に大規模な故国訪問団を組織しました。その時は盧武鉉政権時代でした。私たちはやっと名誉回復した。これからは自由に故国を訪問して、青年たちと交流も続けることができる。情勢がいくら悪くなっても、私たちが行けないことはもうないと思いました。ところが保守政権の10年間、パスポートが発給されませんでした。2017年、キャンドル革命が開いてくれた情勢によって、12年ぶりに再び故国の地を踏むことになりました。私たちは堂々と自主・民主・統一運動をする在日韓国人として、堂々と故国を訪問することができるようになりました。もう一度キャンドル市民に感謝を申し上げます。
―遠く日本の地で、故国のキャンドル革命を見守った心情がどうでしたか?
許松麗:歴史の本や映画で見た革命の花火を実際に画面で接し、このような感激と自負心は到底言葉では表現できません。当時、私たち韓青は東京と大阪でキャンドルデモを企画して、キャンドル抗争に連帯することもしました。
―今回の訪問で、米大使館前8.15汎国民行動に参加しましたが、何を感じましたか?
許松麗:衝撃的で、感動的でした。1万個の傘が開いている。そのような大規模集会は生まれて初めでした。日本では想像もできない。 特に駐日米国大使館は大使館前にも行けない。抗議行動も5人までと制限されます。しかし駐韓米国大使館前で、そのような大きい闘争ができるということが、とてもうらやましく、韓国の反米闘争は本当にすごいと感じました。
米国は日本に代わって韓国を支配した国
―最近、朝米間の緊張が高まっていますが、その原因と解決方法は?
李俊一:やはり根本的な問題は米国の干渉です。光復以来、米国が入ってきて南側には干渉、北側には敵対的軍事圧迫をしてきた。それで北にとって生存のための自衛的措置として核武装とミサイルを開発するようになりました。過去72年間、民族の自主権を脅かしてきた米国の分断政策を変えてこそ、軍事的緊張状態が解消されます。
―朝米核攻防が最終段階に入っていますが、どのように展望しますか?
金承民:最も大きい変化は北がICBMを開発したことです。今まで米国は他の国に攻撃をしたことはあっても、攻撃を受けたことがない。それを最も恐れる。米本土に爆撃がないようにすることが彼らが話す核管理です。ところが初めて米国に核ミサイルが落ちる局面が到来しました。
米国は北の核保有を認めていませんが、実際には核・ミサイルを保有しています。それで米国は北を制圧できない段階に入りました。もう米国の最終手段は対話だけです。
韓米合同軍事演習を中止して、北と対話を始めなければならない。北に先に核兵器を捨てろという言葉は、対話をしないということと同じです。極限の危機を迎えている米国が北と対話を試みると見ます。もちろん理解できない行動をたびたび取るトランプ大統領なので少し心配ですが。
―民族和解と南北関係改善のために何が必要ですか?
許松麗:韓国や日本や親米政権が流布した「間違った知識」が乱舞しています。米国に依存せず、自国の運命を自ら切り開かなければなりません。民族が和解して、南北関係を改善する最も確実な方法は、北の人々と自由に会うようにすることです。国家保安法を撤廃して南と北、私たち民族が互いに会い、ご飯も一緒に食べて、話を交わすならば、偏見も消えて誤解も解けます。自然に一つの血筋である私たち民族同士、親しくなれます。
―文在寅政権に対する期待と物足りなさを、それぞれあれば?
韓成祐:朴槿恵国政壟断積弊を厳格に清算するという期待が大きいです。龍山惨事、天安艦沈没、セウォル号惨事などで見たように、保守政権下で民主主義が後退すれば国民が死んでしまう。文在寅政権が民主主義を回復して、キャンドル大統領らしく、キャンドルと共に成功した大統領になるよう願います。また再び保守勢力に政権を奪われない、そのような構造を作るよう願います。
ただ一つ惜しい点は、対北・対米政策で私たち民族同士の精神が不足している点です。本当に積弊、70年間続いた積弊は、まさに分断積弊です。
私たち民族同士、力を合わせれば、やり遂げられないことはない
―最後に故国の青年たち、そしてキャンドル市民に対して要望があれば?
金承民:キャンドル革命にとても感動を受けました。日本の安倍政権の在日同胞に対する差別と深刻な弾圧を受ける時、故国のキャンドルは民族の構成員として生きているという誇りと、民衆の力で社会を変えることができるという自信を与えてくれました。
真のキャンドル革命は今始まりです。特に分断積弊を清算して、私たち民族同士、力を合わせて祖国を統一するために、故国の青年たちとキャンドル市民の継続した前進を期待します。私たち海外同胞も民族の力を信じて、さらに力強く前進します。
出典:民+(8月17日付記事)
記事URL:http://www.minplus.or.kr/news/articleView.html?idxno=3513
翻訳・編集:在日韓国青年同盟
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