2025年度新年辞

昨年末に務安国際空港で起きた航空機事故で犠牲になられた方に深い哀悼の意を捧げ、遺家族が一日でも早く穏やかな日を過ごせることを願っています。

昨年は朝鮮半島情勢が一変した年になりました。朝鮮政府が年初の最高人民会議で「対南政策の転換」を発表し、統一政策の放棄を明文化しました。この決定に伴った各種措置が実行され、既存の南・北・海外の統一運動に多大な影響が及ぼされました。この情勢に至ったのは尹錫悦政権による戦争挑発と、韓米日の事実上の軍事同盟化による軍事圧迫に根本原因があることは言うまでもありません。

国内情勢では尹錫悦が45年ぶりに非常戒厳令を発令し、韓国社会を大混乱に陥れました。尹錫悦が起こした事態は国政を麻痺させ、憲政秩序を踏みにじった内乱であり反国家行為そのものでした。その尹錫悦はついに逮捕状を請求され、今にも逮捕されようとしています。また与党「国民の力」は弾劾決議票決の際に退席し、弾劾後は内乱首魁尹錫悦の擁護に回るなど、内乱の共犯であることが白日の下に晒されました。

しかし尹錫悦が逮捕され、「国民の力」が糾弾されて、それで終わりではありません。いま韓国に最も必要なのは社会大転換です。韓国は建国以来、分断体制によって不条理がまかり通り正義が捻じ曲がる、異常な社会を続けています。１２．３内乱でも「従北勢力」「反国家勢力」なるものを尹錫悦がでっち上げましたが、その論理は分断イデオロギーによって成立したものでした。

米国により主権が奪われ、米国の意向によって国政が左右される異常な国家体制から一刻も早く脱却しなければなりません。その重要な闘いに本年が位置付けられていると考えます。

私たち韓青は本年も祖国の自主的平和統一と在日同胞青年の「民族的解放」のため全力を尽くしてまいります。

在日韓国青年同盟中央本部
委員長韓成祐

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