【2010.4.19 国内への連帯メッセージ】
国内合同参拝式に送る韓青の連帯メッセージ
在日韓国青年同盟(韓青)は4月19日、ソウル市内で開かれた4月革命50周年合同参拝式(4月革命会などの主催)に対して、文世賢委員長名で連帯メッセージを送りました。全文を紹介します。
4月革命とその完遂のために闘い亡くなられた英霊と、そしてあの日から
50年という大きな節目の場所に結集された4月革命の精神を受け継がれる真の愛国者のみなさまに限りない
敬意を表しながら、日本からあいさつを送ります。
自主・民主・統一運動の胎動を宣言した4月革命は、在日韓国人青年
運動の原点でもあります。
4月革命50周年にあたる今年、私たち在日韓国青年同盟は、結成
50周年を迎えます。
日帝の植民地支配からの解放後、祖国の完全な独立と民族自主権に
干渉した米国の覇権主義は、1948年の済州4・3民衆抗争と日本における4・24阪神教育闘争への
血の弾圧、つまり在日韓国人も含む民族の自主権を踏みにじることで、東アジアの「戦後秩序」を確立しました。そのもとで、祖国では分断体制とそれを維持する「国家保安法体制」が創出され、日本では在日同胞への徹底した差別と同化、管理・監視体制が強化されました。私たちの前身団体も例外でなく、米国の後ろ盾のもとに親日派を登用して分断体制と政権を維持した李承晩独裁政権の不当で露骨な介入を受けていました。
しかし、その内部では組織変革へ向けたし烈な闘争が展開されており、
自主的な革新運動が胎動していました。独裁政権を打倒した4月革命は、在日韓国人青年にも強烈な衝撃と
熱い感動を与え、在日韓国人青年運動の自主的革新を決定づけ、ついに4月革命の熱風のなか、1960年
10月9日、私たち在日韓国青年同盟が出帆したのです。
結成以来、私たちや私たちの先輩は、4月の英霊が命をかけて目指した
民生と民主主義、反外勢、自主統一の実現に向けて、たゆむことなく愛国の道を前進してきました。とくに
4月革命の成果を暴力と謀略によって踏みにじった朴正煕ら五・一六軍事クーデタ勢力との対決とその勝利は、
韓国社会を発展させる重要な原動力になりました。
しかし、4月革命が「未完の革命」と言われるように、私たちはまだ
「真の勝利」を手にしてはいません。
これまでの長く厳しい闘争の成果として、韓国では民主空間が拡大
しましたが、4月革命の英霊を偉大な父母として慕う私たちの代表団が、当局の不当な脅迫によりこの場に
参加できなかったことで明らかなように、「国家保安法体制」はいまだに現存し、弾圧の刃が再び国内の
同志たちを傷つけていることに、私たちは深い悲しみと大きな怒りを感じます。これがどうして「不義に
抗拒した4・19民主理念を継承し」た国家といえるでしょうか。
また、6・15共同宣言からはじまった南北の和解と交流の成果も、
現政権の対北敵視政策によって最悪の状態に陥りました。外交政策でも、屈辱的・事大主義的な米国中心の
外交で、対米従属性を露骨に表すばかりか、韓日関係でも不幸だった過去史の清算を問いただそうと
していません。
父母なる英霊の前に、私たちは決意します。私たちは4月革命の精神を
胸に刻みながら、不退転の覚悟で弾圧や抑圧をはねかえすことを。私たちの世代で反封建と反外勢、反独裁と
反買弁の4反理念を実現し、誇らしい民族の未来をその墓前にささげることを。
そのためにも、きょう、この場に集まられた真の愛国者のみなさまと
固く連帯し、ともに4月革命精神を継承発展させていく決意です。4月革命の英霊とその崇高な意志を
継ぐすべてのみなさまに重ねて限りない敬意を表しながら、連帯あいさつとします。
2010年4月19日
在日韓国青年同盟 委員長 文世賢
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